眠りへのとりくみ

働く人の労働安全衛生講座 メンタルヘルス♪コンサート「癒」

2012.09.13開催

会場全景

2012年9月13日(木)、静岡県富士市にて市内在住、在勤の方を対象とした「働く人の労働安全衛生講座」メンタルヘルス♪コンサート「癒」が開催されました。

主催である富士市は「働き盛りのメンタルヘルス日本一を目指して」というスローガンを掲げ、平成18年から、眠りの改善による、うつ病防止のための事業(富士モデル事業)を遂行しています。

富士市が掲げる基本方針、
1)自殺予防対策の一環として、うつ病の早期治療の推進を図る。
2)不眠によるセルフチェックを啓発することで、働き盛り世代の男性とその周囲の気づきを促す。
この2点の実現のために、「睡眠キャンペーン」、「受診勧奨」、「紹介システム」を柱に、うつ病の早期治療体制の包括的な整備に取り組んでいます。

会場前


そんな富士市が主催するイベントというだけあって、受付開始直後から参加者が続々と集まり、第一部・セミナー開講時:18時30分にはほぼ満席の状態となりました。

イベントは、横浜労災病院勤労者メンタルへルスセンター長・山本晴義先生を講師にお迎えたセミナー「ストレス一日決算主義」の講演を第一部に。
うつ病の予防や、睡眠障害の改善に有効とされる音楽に耳を傾けることで、ストレスの緩和や、メンタルケア効果(セラピー効果)を体感してもらうコンサートが第二部という二部構成。


山本晴義先生

第一部の、山本晴義先生による基調講演『ストレスを溜めない健康生活「ストレス一日決算主義のススメ」自分も家族も職場も富士市も日本も元気にする』は、山本先生の熱気を帯びた語り口と、時折、織り交ぜる軽妙な話題で、みるみる参加者の心をつかんでいきました。
現場の実例やデータを元に、「ストレスをためない」ことの重要性と、その実践方法が語られていきます。
仕事への取り組み方、運動習慣の大切さ、更には休養の取り方や、食生活まで、実践しやすい内容ばかりで、「今日からでも元気になれる」と思わせてくれる、あっという間の40分でした。

【山本先生の勧めるストレス解消法】

ストレスの英語綴りを組み合わせた分かりやすい内容です。直ぐにでも実践できるものばかりです。是非、試してみましょう。

S スポーツ(記録より、楽しみ)
T トラベル(自然との触れ合い)
R レクリエーション(人とのコミュニケーション)
E イーティング(栄養素やカロリーではない)
S スィンギング&スピーキング
S スリーピング、スマイル&酒



二胡奏者 曹雪晶 氏ピアノ奏者 中林 万里子さん

続いて開催された、第二部メンタルヘルス・コンサート『癒』。
二胡奏者・曹 雪晶さんと、ピアノの中林 万里子さんによる、島唄から幕を開けました。
親しみのある名曲や、独特な音韻をもつ二胡の魅力を実感できる曲による構成は、観る人を瞬く間に引き付けていきました。


マレットピット_1マレットピット_2

続いてヴィブラフォンとマリンバのデュオ・MALLET×PIT(マレット・ピット)さんの登場です。
実の兄弟である宅間兄弟に加え、先のパートに続き、ピアノの中林 万里子さんを加えた、演奏は正しく癒しの空間を生み出していきます。
スタンダードな名曲、アニメでおなじみの曲、更にはオリジナル曲と、バラエティに富んだ内容と、合間に語られる演奏楽器に関する解説などトークも含め、心地よい時間が過ぎていきます。


最後は出演者全員による演奏で、その幕を閉じました。

全員での演奏


ストレス解消に有効とされる「身近な方法」と「音楽」の効果を実感してもらう、今回の試みは、終演後の参加者の顔を見ていると、十分実感してもらえたのだと感じました。

日本の自殺者数は、14年連続して年間3万人を超えています。中でも、働き盛りである40~50代男性の割合が高く、社会や家庭的にも、その影響は大きく、国全体の社会問題となっています。
自殺の要因には、うつ病による影響が多く、うつ病になる前段階として、「眠れない」「眠った気がしない」などの、睡眠障害が現れると言われています。
今回のような取り組みが、日本全国に拡がり、一人でも多くの人が、軽度の内に気づき、救われることを願っています。

プログラム

【第一部】基調講演

 ストレスを溜めない健康生活『ストレス一日決済主義のススメ』自分も家族も富士市も日本も元気にする
 横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長
 山本 晴義 先生

【第二部】メンタルヘルスコンサート『癒』

 出演者:曹雪晶、中林万里子
 1.島唄
 2.千の風になって
 3.見上げてごらん夜の星を
 4.賽馬
 5.put your hands up
 出演者:マレット・ピット、中林万里子
 1.Yesterday
 2.もののけ姫
 3.風の通り道
 4.Lamp of hope ~愛を伝えて~
 5.放課後の音楽室
 6.Route357

 出演者:曹雪晶
 1.空山鳥語

 出演者:曹雪晶、マレット・ピット、中林万里子
 1.情熱大陸

開催日時・会場

開催日時:2012年9月13日(木曜日) 18時30分~20時30分

開催会場:ラ・ホール富士 2階 多目的ホール

主催:富士市/受託:株式会社デラ

講師・出演者

講師:横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長 山本 晴義 先生
1948年東京生まれ。1972年東北大学医学部卒業。横浜労災病院心療内科部長を経て、2001年より現職。 日本心療内科学会認定専門医、日本産業ストレス学会理事、文教学院大学講師、厚生労働省オフィシャルサイト「こころの耳」委員。
著書に、「ストレス一日決算主義」(NHK出版)、「メンタルヘルス対策の本」(労務行政)、DVD監修「元気な職場をつくるメンタルヘルス」(アスパクリエイト)、CD監修「働く人のメンタルヘルス・ミュージック」「予防のための音楽『うつ』」(デラ)他。

曹 雪晶(そうせっしょう)
上海民族楽団の二胡演奏家としてソリストを担当し、一般演奏会や国賓の歓迎レセプションを中心に、中央人民放送・上海放送をはじめとするテレビ・ラジオ・レコードなどのメディアで活躍。来日後は東京を中心に日本全国でコンサートを行い、同時にCDやCM音楽の演奏など、様々な分野で活動する。
代表作として、NHK大河ドラマ「秀吉」劇中演奏、野田秀樹主催の演劇「キル」の舞台演奏、市川猿之助のスーパー歌舞伎「カグヤ」「オオクニヌシ」の劇中音楽の演奏、筑紫哲也「NEWS23」のテーマ、NHK「中国語講座」、NHK国際ラジオ放送への出演・演奏等。中国民族音楽以外にも、坂本龍一アルバム制作参加や邦楽音楽家やクラシック、ジャズ、和太鼓集団鬼太鼓座との共演等、他ジャンルの音楽家とのコラボレーションにも意欲的に取り組んでいる。

ヴィブラフォン&マリンバ:MALLET×PIT(マレット・ピット)
宅間善之(兄)と宅間政彰(弟)による、兄弟マリンバ&ビブラフォン・デュオ。 “マレット”とは、彼らが演奏する際に、必ず手に持つスティックのこと。
幼少の頃より、マリンバ奏者として活躍の父・宅間久善の影響を受け、兄弟でクラシックマリンバを始める。中学・高校では、マーチング・バンド部のトップ・マリンバ奏者として、海外などでも活躍。 高校卒業後、兄・善之はアメリカ・バークリー音楽院に留学。本格的にジャズ・ヴィブラフォンを学び、在学中に、 Most Active Mallet Player Awardを受賞。弟・政彰は洗足学園音楽大学卒業後、フリーのマリンバ・ヴィブラフォン奏者として活躍する傍ら、父・宅間久善のコンサートツアーにも参加。同時に、楽曲提供なども行っている。

ピアノ:中林 万里子
神戸大学卒業。その後、バークリー音楽大学でジャズピアノ、作編曲を学ぶ。 在学中、R&Bボーカルバンドと、自己のオリジナルジャズバンドで、ボストンで演奏活動を行う。 2003年卒業。現在、様々なアーティストとの共演。楽曲提供。レコーディングなどを重ねている。

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