睡眠の基礎

睡眠障害とは

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睡眠障害=不眠症と考えがちですが、不眠症以外にも色々な病気があり、様々な人が睡眠の問題で悩んでいることがわかってきました。

「眠れないという自覚症状」や「それに伴う日中の眠気で悩むこと」が1か月以上続くときは、何らかの睡眠障害の可能性が考えられます。
そして睡眠障害はその原因により治療法も異なります。

適切な治療を受けるためにも、先ずはご自身で状態と症状を把握しておくことが大切になります。


睡眠障害=様々な病気の総称

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態のことをいいます。ただ、眠れない=不眠症ではありません。不眠の原因としては、「環境によるもの」や「生活習慣によるもの」、「精神的・身体的な病気から来るもの」、「薬によって引き起こされるもの」など多岐に及びます。

また、睡眠障害には、不眠だけではなく、昼間の強い眠気や、睡眠中に起こる病的な運動や行動、更には、睡眠リズムが乱れ元に戻せない状態など、多くの症状がみとめられます。
また、これらの問題は1つの原因や病気だけでなく、複数の要因が重なった結果として起こる場合も多いことが認められています。

症状の問題は何なのか?その原因は何なのか?主観的な症状と、客観的な情報を、様々な角度から検討することが、適切な診断と治療につながると考えましょう。

そのサインと症状

睡眠障害のサインや症状を大別すると、

1)不眠
2)日中の強い眠気
3)睡眠中の異常行動、異常知覚・異常運動
4)睡眠・覚醒リズムの乱れ


これら4つにまとめられます。
加えて、いびきや寝ぼけなどといった症状を、周囲の人から指摘されるケースもあります。 これらの症状やサインを、「自分で困っているもの」と「人から指摘されるもの」の両面から把握した上で、専門医に相談し、正しい診断をしてもらいましょう。


<自覚できる症状>

【不眠】

自覚症状=寝つきが悪い。途中で起きてしまい、その後なかなか眠れない。朝早く起きてしまう。熟睡できない。

→以下の症状をチェックし、精神疾患や身体疾患の可能性、更には現在の服用薬などを確認した上で、不眠症かどうか判断されます。


【過眠】

自覚症状=日中、強度の眠気がある。頻繁に居眠りをしてしまう。

→先ずは、睡眠不足や、睡眠の質が低下する病気ではないかをチェックします。
→その上で、夜間十分な睡眠をとっていながら、日中の眠気が強い場合は、過眠症の可能性があります。
→一方、就寝時の異常感覚(脚のむずむず感や火照り。脚をじっとさせていられない。これらの症状が夕方以降に悪化するなど)を感じている場合
→「レストレスレッグス(むずむず脚)症候群」の可能性を疑います。

※古くから知られている過眠症の一つに「ナルコレプシー」があります。

日中に突然強い眠気が出現して、眠り込んでしまう病気です。この眠気は強烈で睡眠発作と呼ばれます。入学試験中や初めてのデート中、顧客との商談中にも眠り込んでしまうほどです。
また、眠気が襲ってきたことに気づく前に眠り込んでしまうため、居眠りをしたことに本人が気づかないこともあります。
ナルコレプシーに特徴的な症状として、びっくりしたり大笑いしたときに全身や身体の一部の力が抜けてしまうカタプレキシー(情動脱力発作)、寝入りばなに出現する幻覚様の体験(入眠時幻覚)、寝入りばなに出現する金縛り(睡眠麻痺)があります。


【睡眠・覚醒リズムの問題】

自覚症状=適切な時刻に眠れない。希望する時刻に起床できない。

→睡眠日誌などをつけて、睡眠と覚醒リズムをチェックします。
→通常の時間に寝起きが出来ない。
→「概日リズム睡眠障害」の可能性を疑います。


<他者から指摘される症状>

【いびき・無呼吸】

観察できる症状=いびき。睡眠中に息が止まる、突然いびきが途切れるなど。

→先ずは体重(=肥満度)。過度の飲酒。日中の眠気、起床時の頭痛の有無。服用薬(睡眠薬や精神安定剤などの服用)をチェックします。
→更に、睡眠中に10秒以上息が止まる。
→「睡眠時無呼吸症候群」の可能性を疑います。


【睡眠中の異常行動】

観察できる症状=寝ぼけ行動、寝言、睡眠中の大声・叫び声など。

→夢との関連性を調べる。起こしてみて、しっかりと覚醒するかどうかをチェックしてみる。
→「睡眠時随伴症」の可能性を疑います。


【睡眠中の異常運動】

観察できる症状=寝入りばなや、夜間に脚がピクピクと動いている。

→就寝時の異常感覚(脚がピクピクと動くなど)の有無をチェックしてみる。
→「周期性四肢運動障害」の可能性を疑います。




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